首都圏・建売市場、3月発売棟数20％増

不動産経済研究所がまとめた15年度および3月の「首都圏建売住宅市場動向」（団地型）によると、3月の新規発売棟数は20.2％増の292戸となったが、月間契約率は2.8ポイントダウンの42.1％となった。

発売戸数の地域別内訳は、東京都61戸（前年同月比15.3％減）、千葉県67戸（同21.8％増）、埼玉県154戸（同92.5％増）、神奈川県10戸（同72.2％減）、茨城県は供給がなかった。東京都、神奈川県が減少した一方、千葉県、埼玉県で増加した。

戸当たり平均価格は4492.2万円。前年同月（5461.9万円）比では17.8％下落した。地域別にみると、東京都7331.8万円（同比10.0％下落）、千葉県4412.0万円（33.0％上昇）、埼玉県3400.5万円（23.9％下落）、神奈川県4520.6万円（19.1％下落）。

千葉県が上昇したが、東京都、埼玉県、神奈川県は下落した。また、平均敷地面積は119.88ｍ2で、前年同月比7.3％縮小。平均建物面積は100.34ｍ2で同2.2％縮小した。

なお、即日完売物件はなかった。月内完売したのは、7物件20戸。さらに、月末時点の販売在庫（発売後6カ月以内）は667戸で、前月末比81戸の減少、前年同月末比では260戸の減少となった。

一方、年度ベース（15年4月～16年3月）での発売戸数は14.2％減の4729戸。初月契約率の平均は0.9ポイントダウンの47.7％となった。

発売戸数の地域別内訳は、東京都1530戸（前年度比20.6％減）、千葉県1108戸（同21.9％減）、埼玉県1337戸（同2.2％増）、神奈川県677戸（同13.0％減）、茨城県77戸（同1.3％増）。埼玉県、茨城県が増加した一方、東京都、千葉県、神奈川県は2ケタ減となった。

戸当たり平均価格は、4835.0万円。前年度（4737.2万円）比では2.1％上昇した。

（提供：日刊不動産経済通信）